●小泉農相 “いったん大手対象は休止 ”
小泉大臣は27日夜、農林水産省で記者団に対し「大変ありがたいことに随意契約の申し込みが盛況で現時点で約70社、令和4年産が約20万トンに到達する見込みになった。
いったん大手の小売業者が対象のものは休止した上で、令和3年産で対応する意向があるか確認した上で、残りの10万トンのうち令和3年産の対象としては、今まで対象にならなかった中小のスーパー、町のお米屋さんなどを対象に新たな随意契約を早ければ金曜日に再開したい」と述べました。
【随意契約による備蓄米の売り渡しの方法について】
「今、受け付け時間は夜中もメールで受け付けているが、これを営業時間のような形で時間の限定をすることは1つのやり方だと思う。中小スーパーや町の米屋さんの申請状況を見た上で、最終的にその日の集計をして判断するという形をとるのが基本的な今の方向性かなと思う。より具体的で詳細な設計を早めに行った上で、できるだけ早く情報提供をしたい」
●小泉農相 “事業者の契約作業時間かけずにできる”
小泉大臣は27日午前、農林水産省に登庁した際、随意契約による備蓄米の契約時期について「いま担当者がスピード感をもってやっているので、きのう申し込みをした事業者の契約作業はそんなに時間をかけずにできると思う」と述べました。
●小泉農相 “精米 酒造組合から申し出も”
小泉大臣は27日の閣議のあとの会見で、随意契約で売り渡す備蓄米を流通させる際の課題と指摘されている精米作業について「精米は酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べました。
同じく課題とされている運送会社のドライバー不足については「今回、国が経費負担し、指定のところに運んでいくが物流面の課題も出てくる可能性があり、中野国土交通大臣にも協力してほしいと話している。政府の総力を活用して課題を乗り越えていきたい」と述べました。
●申請業者は準備を加速 “来週前半にも販売始めたい”
大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」は、26日、グループ会社を通じて随意契約による備蓄米の売り渡しで1万トンを購入したいと申請しました。
会社には27日昼ごろ、国側から契約に関する連絡がメールで届き、初回分として29日、宮城県内にある自社の精米工場でトラック1台分にあたる12トン余りを引き渡すなどの内容だったということです。
内容を確認した担当者は早速代金の支払いなどについて社内で打ち合わせをしていました。
会社では6月2日から店舗やオンラインで備蓄米の販売を始めたいとしていて、販売にあたっては現在、ブレンド米向けとして使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるシールを貼ることを検討しているということです。
田中伸生 管理本部長は「備蓄米の保管業者との連携が大事なのでどのぐらいの量をどのタイミングで受け取るか打ち合わせをしながら進めたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k1001481763...
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