人類が初めて石油を見つけたときも、こんな感じだったのかもしれない。アルジェリアの農家の男性が、
自分の農場の地中で“黒い金”を掘り当てた。それも、すでに油田のあるサハラ砂漠から遠く離れた、北
東部での出来事である。
「水を探していたら、石油が出た」。現地の仏語メディア「TSA」はこうタイトルをつけて報じた。
このニュースの主役は、アルジェリア北東部の町コンスタンティーヌに小さな農園を持つ一人の農家だ。
水を求めて農園の地面を掘っていたところ、そこから出て来たものは、水よりもドロドロとした黒い液体
だった。
現地テレビ局「Ennahar」の報道によると、彼は地元当局にその液体について知らせ、サンプルを採取
し分析するよう依頼したという。
この驚きのニュースに対し、ネットユーザーたちは大きな反応を示している。TSAは、懐疑的な見方をす
る人もいれば、熱狂的な人もいると伝える。「億万長者になれるよ」とコメントする人もいる一方、「そ
の井戸は国の物になり、彼はただ善良な市民という証明書をもらうだけだろう」と冷やかす人もいる。
新たな油田地域になるのか
アルジェリアの経済情報サイト「アルジェリ・エコ」は、現地エネルギー当局のディレクター、ロキア
・ベントルキのコメントを掲載している。「彼はたった深さ90mのところで、『エネルギー資源に似たガ
スを放つ、粘性の高い黒い液体』を見つけた」
また、サンプルの最初の分析結果により、「高い割合の炭化水素がその液体に含まれていることがわかっ
た」と、環境局長アレズキ・ ブートリクは説明する。
驚くべき点は、アルジェリアが石油を確保・開発しているのはこの地域ではなく、何百キロも南に離れた
サハラ砂漠だということだ。
TSAは、「国営の石油会社ソナトラックが以前、北部の石油・ガスの探査を発表したが、その結果が伝え
られたことはなかった」と報じる。また、現地紙「エル・ワタン」は、ソナトラック社の専門家が現地
に赴き、詳しい調査を進めると伝えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d99ecc004c08b802132...
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