トルコ南部を震源とするトルコ・シリア地震の被災地では一部で治安が悪化し、救助活動の妨げとなっている。トルコ治
安当局は11日、略奪や強盗、詐欺などの容疑で少なくとも98人を逮捕。住民同士の衝突も発生している模様だ。ドイツや
オーストリアの救助隊は、治安の悪化を理由に活動を一時中断した。
トルコ国営アナトリア通信によると、南部ハタイ県では損壊した建物から略奪をした疑いで少なくとも42人が捜査を受け
た。治安当局は少なくとも40人を逮捕し、銃やライフル、宝石類、銀行カードなどを押収した。同県では支援者を装って
被災者向けの食料を略奪しようとした疑いでも2人が逮捕された。
西部イスタンブールでは、南部ガジアンテプ県の被災者に電話をかけて金をだまし取ったとして少なくとも6人が逮捕さ
れた。他にも各地で強盗などの容疑による逮捕者が相次いだ。
ドイツの公共放送ドイチェ・ウェレなどによると、ハタイ県でグループ同士の衝突が発生しているとして、ドイツの援助
団体などは11日、同県での活動を一時停止した。団体はこの状況について「食料不足や水の供給問題に起因している」と
述べた。オーストリア軍の報道官も治安状況の悪化で活動を一時中断したと明らかにした。その後、トルコ軍が治安維持に
乗り出したため、救助活動は再開可能になったという。
トルコ・シリア地震では、これまでに2万8000人以上の死者が確認されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd39ca37aa56bef5eaa99...
返信する