シンガポール航空は片腕がない女性に座席を移動させたことに対して謝罪した。
15日(現地時間)、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、オーストラリア国籍のイサベラ・ビー
ルさん(23)は最近家族と一緒に欧州旅行に行く途中で航空会社から差別を受けたと主張した。
左腕の肘から下がないビールさんはオーストラリア現地放送とのインタビューで、該当航空会社の乗務員がビールさんに対
して非常口座席に座ることができる規定に合っていないとして後部の座席に移動するよう求めたことが屈辱的に感じられた
と話した。
シンガポール航空は非常口付近の座席に座ることはできない乗客として、「妊婦や15歳未満、乳児、この他に特別な支援
が必要な乗客」が含まれると規定している。
ビールさんはしかし、自分はいかなる助けも必要ではないと話した。それでもビールさんは、オーストラリアから出発する
飛行機の中で乗務員が近づいてきて大きな声で慌てて「席を移動してほしい」と話したと主張した。
ビールさんは一瞬慌てたが、非常口のすぐ横の座席にさえ座らなければ状況が好転すると思って隣の席の一行と座席を変わ
ったと説明した。
すると乗務員は再びビールさんに近づいてきて「後部の座席に座ってほしい」と再度要求し、ビールさんは当時の状況に対
して「あまりにも侮辱的で恥かしかった」と吐露した。
ビールさんはまた「そのような規定があるだろうということは理解していて、絶対に非常口側に座りたいという意味ではな
かった」とし「私をただ他の人と同じように扱ってくれたら良かったのにという意味だった」とした。
ビールさんは欧州旅行を終えた後、オーストラリアに戻る飛行機の中でも同じ経験をしたと話した。特に、当時ある乗務員
は理由を尋ねるビールさんに左腕を示して「理由は明らかだ」と話すなど礼儀を欠いた態度を見せたと主張した。
ビールさんはその後、航空会社ウェブサイトを通じて不満を提起し、先月28日に航空会社から内部調査結果に対する回答
を受けたと伝えた。
航空会社はビールさんに苦痛を与えて当惑させたことに対して謝りながらも、非常時に非常口の扉の作動を助けなくてはい
けないため、ビールさんが非常口の列に座ることができなかったという立場を繰り返し明らかにした。
ただし航空会社は「このような決定がチェックインの過程で確認されなければならず、きちんと伝えられなければならなか
ったのにそうではなかった点について心から謝罪する」とし「飛行機離着陸時、座席の移動要請に親切に応じてくれたビー
ルさんに感謝する」と締めくくった。
航空会社は事件以降、内部プロセスの検討と同時に顧客との疎通過程を改善するための措置を取り、職員に対して追加で顧
客教育を実施したと付け加えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/68976554bf28dc6ad17b2...
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