唯一の共和党黒人上院議員スコット氏、米大統領選挙の立候補を届け出

　2024年の米大統領選に向け、共和党のティム・スコット上院議員（57）が19日、連邦選挙委員会に立候補を届け出た。スコット氏はサウスカロライナ州の選出で、上院共和党唯一の黒人議員。共和党ではトランプ前大統領（76）とヘイリー元国連大使（51）らがすでに立候補を表明していて、フロリダ州のデサンティス知事（44）も近く出馬表明する見込みだ。

　スコット氏は22日に地元のサウスカロライナ州で開く予定のイベントで「特別な発表をする」としている。支持者らの前で正式な出馬宣言をするとみられる。

　スコット氏は4月12日、大統領選出馬のための準備委員会を立ち上げていた。同氏は、その際に公開した動画で「私は決して引き下がらない。米国を特別なものにしている保守的な価値観を守る」と話した。

　共和党からはほかに、前アーカンソー州知事のエイサ・ハッチンソン氏（72）らも出馬表明している。

　民主党側は、バイデン大統領（80）が4月25日に立候補を表明した。再選すれば、2期目の満了時に86歳と高齢になることへの懸念が根強いが、現時点では他の有力候補は出ていない。

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