ごみ捨て場で死ぬ野生のゾウ　スリランカ、使い捨てプラ製品禁止へ

001 2023/06/15(木) 12:05:35 ID:PyKbDI/iwY

　インド洋の島国スリランカで、今月から使い捨てプラスチック製品の製造や販売が禁止される。野生のゾウやシカがプラ
スチックごみを食べて死ぬ事例が相次いだことがきっかけだ。

　AP通信によると、スリランカ東部アンパラ県のごみ捨て場では、2021年までの過去8年間で約20頭のゾウがプラスチッ
クごみを食べて死んだという。

　死んだゾウを調べた獣医師はAP通信の取材に、「死後の解剖で見つかったのは食べ物の包み紙やプラスチックなどで、
ゾウが通常食べて消化するようなものは見つからなかった」と述べた。ゾウがプラスチックや鋭利なものを食べて消化器官
を傷つけてしまい、弱っていくこともあるという。

　こうした事態を受け、スリランカ政府はプラスチックごみが環境や野生の動物に与える影響を調査する専門家委員会を設
置。その提言を受け、フォークやスプーン、ストロー、皿などの使い捨てプラスチック製品の製造・販売を、6月1日から禁
止する方針を閣議決定した。地元メディアによると、今後1～2週間のうちに禁止される見込みだという。

　仏教徒が多いスリランカではゾウは神聖視されている。だがAP通信によると19世紀に約1万4千頭いた野生のゾウは、20
11年の国の調査では約6千頭と半分以下に減った。生息地の減少や自然環境の悪化で、食料を求めて人里に近づく野生ゾウが
増え、農作物を食べて農民に殺された例もある。飢えたゾウが、生息地に近いごみ捨て場の廃棄物をあさっているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fbc6e8b802ffae844926...