トランプ氏元側近が有罪認める　ジョージア選挙干渉

米共和党のトランプ前大統領側が２０２０年大統領選での敗北を覆すために南部ジョージア州の選挙結果に干渉したとされる事件で、トランプ氏とともに起訴された元弁護団メンバーのシドニー・パウエル氏が１９日、有罪を認めた。今後、無罪を主張するトランプ氏に不利な証言を行う可能性がある。来年の大統領選で返り咲きを狙う同氏にとっては打撃となる。

パウエル氏は２０年大統領選後に根拠のない不正主張を拡散させた一人。投票集計機メーカーのドミニオン・ボーティング・システムズが、民主党のバイデン候補（現大統領）を有利にするためにデータを不正操作したなどと主張した。

ジョージア州の検察当局は今年８月、同州での敗北を覆すのに必要な票を「探し出す」よう州務長官に圧力をかけたなどとして、組織犯罪処罰法違反などの罪でトランプ氏を起訴。パウエル氏を含む側近ら１８人も同時に起訴された。パウエル氏は、同州内の選管事務所で選挙データが不正にコピーされた問題に関与した罪などに問われていた。

米メディアによると、パウエル氏は１９日に出廷し起訴事実を認め、トランプ氏を含む他の被告について誠実に供述することを誓約。６年間の保護観察処分や、罰金６千ドル（約９０万円）の納付、事件に関連する証拠書類を提出することなどにも同意した。

トランプ氏は同州への選挙干渉のほか、２０年大統領選の選挙結果を確定させる手続きの妨害疑惑や、退任後に持ち出した機密文書の取り扱い、不倫関係にあったポルノ女優への口止め料支払いを巡る虚偽記載でも起訴されている。


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