第2次トランプ政権発足から約1年が経過し、The Economistのトラッカー(1月31日更新)では、支持率38%に対し、不支持率が56%と大幅に上回っています。
特に関税政策による物価高への懸念や、移民政策への反発が無党派層や若年層の離反を招いています。
最大の有権者グループ(45%)となった無党派層の間で、共和党離れが進んでいます。
Gallupの最新データによると、無党派層を含めた政党支持傾向で民主党が47%、共和党が42%と逆転しており、この「5ポイントの差」は民主党が下院で30〜35議席を奪還する規模に相当すると分析されています。
下院: 共和党の多数派は極めて僅差であり、民主党はわずか3議席の積み上げで過半数を奪還できる状況です。
Cook Political Reportは、接戦州の多くで民主党に有利なシフトが起きていると評価しています。
上院: 今回の改選では共和党が守るべき議席(22)が民主党(13)より多く、現職のベテラン議員(マコネル氏ら)の引退表明も相次いでいるため、守勢に立たされています。
下院を失うことの「痛み」:政権の停止
下院は「財布の紐(予算編成権)」を握っているため、民主党が過半数を奪還した場合、トランプ政権の主要政策がことごとくストップします。
予算のブロック、調査・弾劾の嵐 (下院には強力な「調査権限」がある)、立法能力の喪失(トランプ氏の法案が完全にブロックされる)
上院を失うことの「痛み」:人事の麻痺
上院には人事承認権があるため、ここを失うと政権の足元が崩れます。
重要閣僚・裁判官の任命不可: 共和党が上院を失えば、トランプ氏が望む保守派の最高裁判事や、政府高官の人事が承認されなくなります。
「トランプ・カラー」の消失: 自分に忠実な人物を政権中枢に送り込めなくなるため、官僚機構(ディープ・ステートと彼が呼ぶもの)を掌握できなくなります。
どちらがより痛いか?
トランプ氏にとって最大の悪夢は「下院の喪失」です。
理由は、上院で共和党が過半数を維持していても、下院を民主党に握られれば「予算を通せない=何もできない大統領」になってしまうからです。
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