ロシア国民の間では厭戦感が広がりつつあるのか?
ロシア国民の間では、「厭戦感(戦争に対する疲れや嫌悪)」と「消極的な支持」が複雑に混ざり合っているのが現状です。
近年の世論調査や報道によれば、以下のような傾向が見られます。
平和交渉への期待
独立系調査機関レバダセンターのデータや朝日新聞の報道によると、
国民の約半数が来年に期待することとして「ウクライナ侵攻の終結」を挙げており、早期の停戦を望む声は根強く存在します。
消極的な現状維持
表向きは政権への高い支持率が維持されているものの、それは積極的な賛成というより、
プロパガンダや罰則への恐怖からくる「消極的・受動的支持」や、政治的な無関心によって支えられている側面が大きいと分析されています。
格差と諦め
特に若年層では「政治に興味がない」と答える割合が高く、「自分たちには現状を変えられない」という諦めが広がっています。
一方で、兵士の供給源となっている低所得者層や少数民族の間では、動員への不満や家族を失うことへの悲痛な訴えが散見されます。
総じて、目に見える形での大規模な反戦運動は弾圧により抑え込まれていますが、
内実としては長期化する戦争による精神的・経済的な疲弊(厭戦感)が着実に蓄積しているといえます。
それが閾値に達する可能性は?
厭戦感が「閾値(政権を揺るがす限界点)」に達し、政権打倒や大規模な反乱につながる可能性については、専門家の間でも「極めて予測が困難だが、短期的にはハードルが高い」という見方が一般的です。
・ロシア国内では、軍や政府を批判する行為に対して厳格な罰則が科されています。
・戦争が一部の層には経済的な恩恵をもたらしている側面があります。
一方で、以下の状況が重なれば、不満が爆発する「閾値」が急激に下がる可能性があります。
・2022年秋のような大規模な動員が再び行われ、「自分の家族の命」に直接関わる危機が多くの家庭に及んだ時
・戦時経済の歪みが限界を迎え、ハイパーインフレなどで日々の食料調達が困難になった時
・国民の厭戦感と連動して、政権内部の利益対立が表面化した時
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