トランプ氏との蜜月が過ぎれば、米国内の反トランプ勢力や将来の民主党政権との関係に致命的なヒビが入りかねません。
「トランプのイエスマン」に見られないために、高市政権が取ると見られる(あるいは取るべき)現実的な対策は以下の3点に集約されます。
1. 「民主主義の守護者」としての普遍的価値の強調
トランプ氏の個人的なパーソナリティに依存するのではなく、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)のような、米民主党も重視する「法の支配」や「普遍的価値」を前面に押し出す戦略です。
トランプ氏の「取引(ディール)」としての外交ではなく、あくまで「国際秩序の維持」のために日本が主導権を握っているというポーズを崩さないことが、米国民への安心感につながります。
2. 「対米投資」を武器にした経済的プレゼンスの誇示
「トランプ氏に言われたから」ではなく、「日本企業の利益と米国の雇用創出のため」という文脈で投資を語ることです。
現在も進められている日本企業による巨額の対米投資を、トランプ支持層(ラストベルト等)だけでなく、民主党支持者が多いIT・環境分野にも広げることで、「米国の経済成長に不可欠なパートナー」という地位を党派を超えて確立する狙いがあります。
3. 多角的な「議会外交」と「地方外交」の強化
ホワイトハウス(トランプ氏)だけにパイプを集中させず、米連邦議会の民主党議員や知事レベルとの独自パイプを維持・強化することです。
「日本はトランプ個人ではなく、米国という国全体と向き合っている」という姿勢を示すため、超党派の議員連盟との対話を継続し、トランプ氏の極端な政策(関税引き上げ等)に対しては、米国内の利害関係者と連携して「ブレーキ役」を演じる柔軟さが求められます。
高市首相は「ジャパン・ファースト」を掲げているため、トランプ氏の主張とぶつかる局面(農業交渉や為替など)であえて「日本独自の主張」を強く打ち出すことが、結果として「トランプの傀儡ではない」という証明になるという逆説的な外交も予想されます。
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