米国内でのテロのリスクについては、米国の情報機関や治安当局も極めて深刻な懸念事項として警戒を強めています。
特に、2026年に入り対イラン軍事作戦が具体化・激化する中で、その可能性は「否定できない」どころか、具体的な脅威として表面化しつつあります。
現在の情勢(2026年3月時点)を踏まえた、主なリスク要因は以下の通りです。
1. 潜伏細胞(スリーパー・セル)の活動
米連邦当局は、イラン革命防衛隊(IRGC)に関連する「スリーパー・セル(潜伏工作員)」が米国内に長年存在していると警告しています。
作戦発動の予兆: 2026年3月、当局はイラン発信とみられる暗号化された通信を傍受しました。これが米国内の潜伏工作員に対する「攻撃開始の合図(作戦トリガー)」である可能性があるとして、全米の警察組織に警戒を呼びかけています。
過去の事例と能力: 過去にはワシントンD.C.でのサウジアラビア大使暗殺計画(2011年)などが摘発されており、イランが米本土で直接行動を起こす準備と意思を持っていることは、FBIも公式に認めています。
2. 「ローンウルフ(一匹狼型)」によるテロ
組織的な工作員だけでなく、イランの指導部が発する報復の呼びかけに呼応した過激思想の持ち主による攻撃も懸念されています。
直近の事件: 2026年3月初旬、テキサス州オースティンのバーで発生した銃撃事件の容疑者宅からイラン国旗や指導者の写真が発見され、革命防衛隊との関連が疑われています。
宗教的扇動: イラン最高指導部が米本土への報復を宗教的正当性をもって命じた場合、米国内の過激主義者が独自にテロに走るリスクが高まると予測されています。
3. インフラへの物理的・サイバー攻撃
革命防衛隊は、直接的な殺傷テロ以外にも、米国の社会機能を麻痺させる「非対称戦」を米国内で展開する能力を有しています。
重要インフラの標的化: 送電網、水道施設、通信網などの重要インフラに対する物理的な破壊工作や、高度なサイバー攻撃が予測されています。
サイバー報復: 実際に、米軍による対イラン攻撃「エピック・フューリー作戦」の開始に伴い、国土安全保障省(DHS)は米国内のネットワークへのサイバー攻撃リスクが極限まで高まっているとして注意喚起を行っています。
4. 国境管理の脆弱性を突く流入
近年、米国南部の国境から革命防衛隊のメンバーや関連組織の協力者が不法に流入しているとの指摘が相次いでいます。
2025年には革命防衛隊の関係者やスナイパーなどが拘束される事例もあり、すでに相当数の工作員が国内に入り込んでいる可能性が議論の中心となっています。
トランプ政権は「完全に把握しており、抑え込んでいる」と強気の姿勢を見せていますが、治安当局は指導者への攻撃が引き金となり、米国内で「これまで経験したことのない形態の報復」が起きる事態を最悪のシナリオとして想定しています。
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