今後の政府の方針はこう
①大規模集約化により徐々にコストダウン
②大規模化によるコストダウンで新たな販路(輸出)を開拓、生産増と収益アップにつなげる(当然、国内のコメ価格が外国米並みに下落してコメ離れにも歯止めがかかる)
③この輸出向けの生産増加分が備蓄米を兼ねる(世界の小麦輸出量の3割を占めるウクライナが戦時下になっても小麦不足にだけは絶対に陥らないのと同じ理屈)
④既に高齢化した零細農家がこの先10年で一斉廃業する流れを大規模集約化と大規模農家の割合増加に生かす(現時点でも零細農家の占める割合は稲作面積の1割にも満たない。ただし農家戸数でいえば半数超を占める)
⑤コストダウン/生産性アップに伴うコメの価格下落に耐えられない零細農家への所得補償を行う。そしてこの所得補償を「段階的」に減らしていけるかどうかがカギ(乳業の大規模集約化/経営効率化によるコストダウンで乳製品輸出国への転身に成功したEUは、これを冷徹且つ不可逆的に段階的に減らしていくことで非効率農家を退場させた)
零細が徒党を組んでどんなに反対しようとも⑤を無慈悲に断行できるかどうかが成功のカギ
⑤ に 失 敗 し た ら 全 て 瓦 解 す る
EUは畜産農家がどんな派手なデモパフォーマンスをしても、政治にロビー活動を仕掛けても、初めに決めた段取りを絶対に曲げなかったことが功を奏して、乳製品の輸出国化(それまではニュージーランドが世界市場を完全支配していた)に成功した
国民が末永く安くて美味しい米を食べられるようになるかどうか
日本の食糧安全保障が今みたいなすぐに底を突くような脆弱さから抜け出せるかどうかは
小泉の仕事ぶり如何にかかっている
小泉がこれから手掛ける仕事はとてつもなく大きく難しい
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