「BENLY e:PRO」
日本郵便で使用している車両は、原付一種規格の「BENLY e:IPRO」と、原付二種規格の「BENLY e:IIPRO」で、
双方とも前方に郵便バッグ、後方に配達物収納箱が積めるようになった特別仕様になります。
BENLY e:PROは、2019年に都内の郵便局へ200台が配備されたのを皮切りに、その後は全国の郵便局に導入が進み、
2024年春までには約1万6000台が納入されました。これは全国の郵便配達用バイクの2割に当たる数字です。
BENLY e:IPROは100km(30km/h定地走行テスト値)、
BENLY e:IIPROは55km(同)がカタログ公表値となります。
地域によっても異なりますが、郵便局員が1日に配達で移動する距離は25~70km程度。
都市部は移動距離が短く、地方は長くなる傾向にある模様です。
交通状況やバッテリーの劣化具合によってはそれよりも航続距離が短くなることも珍しくはなく、
またスレスレの状態で走って電欠になるリスクを避けるため、
午前の配達業務が終わると昼休憩前に追加充電(休憩中の1時間分)、あるいはバッテリーの交換を行っているそうです。
バッテリーの重量は約10kgと重いため、充電のための脱着作業を煩わしく感じる郵便局員もいるようです。
ただ、その反対に「ガソリンスタンドでの給油や会計処理の手間が減ったのはありがたい」と感じている郵便局員もいるとのことなので、ここは意見の分かれるところなのでしょう。
静粛性の高さがウリの電動スクーターですが、ゆえに人通りの多い混雑した繁華街を走るときは、前方の歩行者がバイクの接近に気がつかないことも多々あるといいます。
20km/h以下になると擬似走行音が発せられるものの、雑音の多い場所ではかき消されてしまうようで、運転に神経を使うケースもあるようです。
【乗りものニュース】
https://trafficnews.jp/post/134055/...
返信する