小泉進次郎防衛相は15日の参院予算委員会で、防衛費増額を批判する共産党の山添拓氏に対し、「言うべき相手を考えてほしい」と反論した。
中国を名指しして日本を上回る軍事費、防衛費の増強をしていると指摘した。
防衛費について山添氏は、「政府が憲法違反としてきた集団的自衛権のもとで、日米一体の戦争体制づくりが進められてきた。
ヘグセス米国防長官は日本に軍事費の増額を求めてきた。
日米の共同軍事演習も強化している。米軍と無関係の軍拡ではない」と主張した。
関連して山添氏は、首相による台湾有事を巡る国会答弁を問題視した。(途中略)
山添氏は「増大した軍事費は必ずしも世界の平和と安定の強化につながらないという指摘をどう受け止めるか」と述べた。
◆小泉氏「不正確な議論」
小泉氏は「是非、言うべき相手を考えていただきたい」と述べた。
「例えば中国は、20年間で約7倍、軍事費、防衛費を増加させているし、この3年間で見ても、わが国の防衛費の伸びをはるかに上回る軍事費、防衛費を増強させている」と続けた。
さらに、「わが国の抑止力や対処力が向上しない中で、『日本を侵攻すれば取れる』とか、そういった誤解をさせてはならない。
そのための防衛力の整備は、日本の抑止力を向上させることになると考えているので、丁寧に説明をして理解を得られるようにしていきたい」と強調した。
これに対し山添氏は「日本の軍備の拡張というのは限界がある。憲法9条の下での制約がある。周りがどうだからといって、いくらでもやっていいということにはならない」と反発した。
小泉氏は、山添氏とのこれまでの議論を踏まえ「よく日本のことを『ミサイル列島』(と表現する)など、他国の軍事費の増強を置いておいて、
日本だけが一方的に増強させているかのような前提に立った議論をするのは不正確なので、まず前提の認識を合わせたうえで、議論したい」と求めた。
山添氏は「憲法9条について何らの言及もない。こんな危ういことはない。果てしない軍拡競争だ。
国連の指摘を重く受け止め、大軍拡ありきを転換するよう強く求める」と述べ、質問を終えた。
https://www.sankei.com/article/20251216-WO3UTEZ6IRBV3...
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