スーパーでのコメの平均価格は5キロあたり4321円と3週ぶりに値下がりしました。
3000円台のコメを販売しているスーパーを取材すると、流通に異変が起きているということです。
◆小売り業者「仕入れ値下がった」
コメ価格下落の動きは、埼玉県内の別のスーパーでも起きています。
コメ売り場を見ると、茨城県産の新米「にじのきらめき」が税込みで5キロ3986円です。
この店で一番高いコメと比べると、およそ1300円の差。全国平均よりも300円以上お得です。
スーパーマルサン 小澤清さん
「この1〜2カ月、非常に(仕入れ値が)下がって。仕入れ値が下がった分だけ売値も下げる。精米したけど少し余っていると。
そういうものは(卸売会社から)案内が来る。それはもう、ものすごく安く仕入れることができる」
なぜスーパーの仕入れ値が下がっているのでしょうか?
◆コメ余り 在庫が倉庫を圧迫
愛知県の仲卸業者を取材しました。
渡辺米穀店 渡邊正明店主
「買い控えもあったりとか、消費も少なくなっている。在庫がすごく余っている」
店頭での販売のほか、スーパーや飲食店などにもコメを卸している渡邊さん。
一体、どれくらい余っているのか、店の倉庫を見せてもらうと、新米が入った袋が大量に積み上がっています。
「倉庫に(新米を)入れてみたが、入りきらない部分があったり。結局(新米の)出が悪いので、入ってくるほうが多かったという感じかなと思います」
例年に比べ新米価格が高止まりしているため売れ行きが悪く、在庫が倉庫を圧迫。
「次の8年産がとれる前あたりに、残っている分はひどい(値下がり)状況になると思います。
このままその時に結構在庫を残してしまうと、本当にひどい赤字というか。すごく安くは提示できないのですが、徐々に下げていかざるをえない」
◆コメ安くなる時期は「年明け」か
中村さんによると、高く仕入れたコメを大量に抱え、資金繰りなどに困った卸業者が、赤字を最小限に抑えるため、売りさばこうとする動きが出始めているといいます。
中村さんは、安くなる時期が年明けには来るといいます。
「多分、年末に向けてあくまでスポットですけど、4000円切ってきたり、3500円くらいのものがポツポツと出てきます。
年明けになると、もうちょっと安いのも出てくる可能性あります」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/90017998...
返信する