「ロシアによるウクライナ侵攻が世界を揺るがせている真っただ中に、
ロシア国営メディアで起きた誤配信が、はからずもプーチン大統領の真の狙いを明かしたとして関心を集めている。
RIAノーボスチ通信が2月26日午前8時(モスクワ時間)にウェブ上で掲載した「ロシアと新たな世界の到来」という署名記事だ。
誤配信に気づいたノーボスチ通信はすぐに削除したが、その前に誰かがいち早く保存していた。
そこから世界に拡散されて、欧米のメディアでいま「プーチンの本音を代弁したものだ」と話題になっている。
プーチン大統領がウクライナを侵攻すると決めた狙いが、
東部の親ロシア派2地域の独立承認や「平和維持」といったローカルな現状変更ではなく、
冷戦終結以降の国際秩序を変えようとするものであること。
もう一つは、ロシア政府としてはウクライナに攻め込んでから48時間ほどで、
つまり記事の配信予定に設定した26日午前8時までに、
首都キエフを陥落してゼレンスキー政権を崩壊させ、高らかに勝利を宣言できると踏んでいたこと。」
現時点のアメリカの分析では5日以内のキエフの陥落は避けがたいというもの。
ただ、一週間引き延ばせたことで国際的な世論はガラリと様相を変えた。
ロシアがどんな「勝ち方」をしようとも、その勝利によって官軍とはみなされがたいことである。
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