北欧フィンランド・スウェーデンがNATO加盟?ロシアのウクライナ侵攻が“裏目”に
NATOの拡大を止めるため、ウクライナに侵攻したロシア。
しかし、その思惑とは裏腹に、北欧のフィンランドとスウェーデンでは、NATO加盟の機運が高まっています。
フィランドが4月13日、NATO(北大西洋条約機構)に加盟する意欲を示しました。
こうした動きをけん制するためか、ロシアはフィンランド国境近くにミサイルシステム2基を移動するなど、緊張が高まっています。
フィンランドは、ロシア革命を機に1917年、独立を勝ち取りましたが、第2次世界大戦中、旧ソ連から侵攻を受けました。
約10万人が命を落としたほか、国土の1割を奪われたのです。こうした“苦難の歴史”から、ロシアとの衝突を避けるため、NATOの設立以降も中立を守ってきたのです。
そのフィンランドですが、今大きな転換点を迎えています。
メディアの世論調査では、ウクライナ侵攻前、「NATO加盟を支持する」と回答したのは3割未満でした。
しかし侵攻後、加盟を支持する人が倍増したのです。
マリン首相は「ウクライナ侵攻で全てが変わった。NATOに加盟しなければ安全の保証が得られない」と危機感を強めています。
NATO加盟への動きは広がっていて、北欧スウェーデンも「6月のNATO加盟への申請を目指している」と報じられています。
軍事的中立を保ってきたスウェーデン、そしてロシアと約1300キロの国境を接するフィンランドの加盟によって、
ロシアは、武力衝突を回避する“緩衝地帯”が、ますます無くなることとなります。
こうした動きに対し、核を搭載したロシア軍の戦闘機が、スウェーデンの領空を侵犯したほか、
プーチン氏の最側近メドベージェフ前大統領は14日、核兵器の配備も含めて軍備を強化すると警告したのです。
ウクライナへの侵攻が、逆にNATO拡大の動きを招き、地域の軍事的緊張を高める結果となっています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/23730?display=1&msc...
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