「聖人」のあだ名を持つ女性が、イタリアのローマ近郊にある小さな湖畔の町から謎の消失を遂げた。女性は、血の涙を流
すという聖母マリア像をこの町に安置した人物だ。町にはここ何年も、巡礼者たちがこの像の前で祈りをささげようと集ま
ってきていた。
女性の本名はマリア・ジュゼッペ・スカルプラ。スカルプラとその夫は4月6日、この湖畔の町トレヴィニャーノ・ロマーノ
から逃亡したとされている。像に付いていた血痕は豚の血だったとする私立探偵の調査結果に基づき、スカルプラに対する
当局の捜査にまで発展していた矢先のことだった。
この奇妙な物語の始まりは2016年にさかのぼる。スカルプラは、ボスニアのメジュゴリエにあるカトリック教徒の巡礼地
(聖母が出現する場所として有名)で聖母像を購入。イタリアに戻ったスカルプラは、聖母が血の涙を流して、自分にメッ
セージを伝えていると主張した。
像はブラッチャーノ湖を望む公園内のガラスケースに安置された。毎月3日になると、ここに巡礼者が何百人もやってき
て祈りをささげ、スカルプラが受けた神からの最新メッセージを聴いた。その多くが、深刻な病の癒やしを求めていた。
過去に破産詐欺で有罪判決を受けことがあるスカルプラは、基金を立ち上げ、その基金を介して寄付金を集めていた。集め
た寄付金は、病気の子供を対象にしたセンター設立のために使うと言っていたようだ。
寄付金で購入されたとされるこの公園の一画にメディアの関心が高まり、毎月押し寄せる巡礼者の波に対して地域住民から
苦情が寄せられると、地元のカトリック教区の司教は3月、教会はこの聖母像をめぐる現象を調査すると発表。
続く→
https://news.yahoo.co.jp/articles/995561ba455edad1daf69...
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