https://news.yahoo.co.jp/articles/7573ee4cf72d601e80a20... 南アフリカで絶滅危惧種のサイを守るべく、ツノに放射性物質を注入する取り組みが進んでいる。
一体、どういうことなのだろうか?
■密輸できなくなる魔法のようなアイデア
先月27日、国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」
の最新版を公表した。去年よりおよそ6000種増え、16万3040種となった。
南アフリカに生息するサイもその一つだ。現在およそ1万6000頭が生息しているとされるが、密猟に
よって17時間に1頭、年間にして500頭以上が命を奪われているという。
そんなサイを救うため、南アフリカでは斬新な方法が注目されている。それが「サイのツノに放射性
物質を注入する」という方法だ。
サイのツノに穴を開け、放射性物質を注入し、接着剤で穴をふさいでいく。
このプロジェクトは、サイを密猟者から守るために大学の教授たちが取り組んでいる。しかし、なぜ
放射性物質なのか?
ウィットウォーターズランド大学
放射線・健康物理学長
ラーキン教授
「密猟を減らすためには、今までと違う、何か新しいことをしなければならないのです。サイのツノの
価値を下げるために、放射性物質を注入しています」
サイのツノは、がんの治療薬や精力剤になるといわれ、医学的根拠はないものの、アジア各国で1本
数千万円もの価格で取引されることもあるという。そのため、放射性物質をツノに注入し、薬として摂
取できないものにすることでサイのツノの価値を下げ、密猟を減らそうという方法を編み出したのだ。
「放射性物質」という一見、サイにも危険を及ぼしそうな方法だが…。
プロジェクトメンバー デヴェンター氏
「サイにとっては安全ですが、密猟者が密輸できなくなる魔法のようなアイデアです」
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