https://news.yahoo.co.jp/articles/35760b1f4912bef25a46d... インドで1歳の赤ちゃんがコブラを歯で噛み殺す事件が起きた。インドのメディアは「赤ちゃんがコブラを噛み殺し
た事件はヒンドゥー教の神話を連想させる」と報じている。
27日(現地時間)、インドの現地メディア「タイムズ・オブ・インディア」や「ヒンドゥスタン・タイムズ」など
によると、25日午後、インド北東部ビハール州の小都市ベティアに住むゴビンダ・クマールくんという名の赤ちゃん
が、自分の手に巻き付いたコブラを歯で噛んで殺した。
コブラは長さが約60センチだった。赤ちゃんは最初にコブラを見つけて驚き、石を投げたという。するとコブラが赤
ちゃんの手に巻き付き、赤ちゃんはその頭を噛み切ってしまった。赤ちゃんの祖母は現地メディアに「赤ちゃんの手に
蛇が巻き付いているのを見てみんなが駆け付けたが、すでに赤ちゃんが蛇の頭を噛んでおり、あまりの力で蛇は真っ二
つになって死んでいた」と語った。
60センチという長さから、このコブラは幼体と推定される。しかしコブラは孵化直後から毒腺と牙が発達しており、
毒性は成体と同じだ。
赤ちゃんは事件直後に意識を失い、地域の保健センターに搬送されて応急処置を受け、その後ベティアの地域医科大学
病院(GMCH)に搬送された。GMCHの院長ドバカンド・ミシュラ氏は「赤ちゃんもコブラに噛まれて意識を失っ
たが、毒が強くなく命に別状はなかった。適切なタイミングで治療が行われ、命を救うことができた」と述べた。
インドでは蛇に噛まれる事故は珍しくない。ある学術誌によると、インドでは2000年から2019年の20年間で
蛇に噛まれて死亡したケースが100万件を超えるという。インドに生息する蛇は300種に及ぶが、そのうち60種
は猛毒を持つ蛇に分類される。特にラッセルクサリヘビ、インドアマガサヘビ、インドコブラ、カーペットバイバーの
4種類は咬傷による死亡事故の大半を占め、「4大毒ヘビ(Big Four)」と呼ばれている。
現地メディアは今回の事件について、ヒンドゥー教の神話に登場する幼いクリシュナと毒蛇カーリヤの戦いを思い起こ
させると伝えた。ヒンドゥー教の主要な神であるクリシュナは幼少期、猛毒を持つ蛇カーリヤが川を支配して毒をまき
散らすと、自ら川に飛び込んでカーリヤと戦い、最後にはカーリヤが降参して海へ移る。クリシュナのおかげで川は再
び清らかさと生命力を取り戻すというのがこの神話の内容だ。
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