米国の卵価格、1年で53%上昇 一部地域では12個で10ドル 韓国からジョージア州へ33万個を初輸出
卵不足に見舞われている米国が、海を越えて欧州やアジアに卵を求めている。韓国からも史上初めて卵が米国に輸出
された。
ブルームバーグ通信は7日、ポーランド、フランス、インドネシアなどの家禽(かきん)類団体のもとに、米農務省と
現地の米大使館から輸出用卵について問い合わせがあったと伝えた。ポーランドは世界第2位の卵の輸出国だ。
米国は鳥インフルエンザの影響で卵の供給が減ったことで、卵価格が大幅に上昇。それに伴って他の物価も上がってい
る。食堂は卵を使ったメニューの金額を引き上げている。先月発表された1月の米国の消費者物価指数(CPI)を見ると、
卵価格は1年前と比べて53%上昇。ドナルド・トランプ大統領は当選さえすれば直ちに卵をはじめとする食料品価格を下
げると選挙前日にも叫んでいたが、卵価格は1カ月前と比較しても15%上がっている。一部の地域では、12個入りを10
ドル(約1480円)で売っている。卵1個が120円(韓国ウォンで1千ウォン)を超えているわけだ。そんな中、ブルック
・ロリンズ農務長官は今月2日、FOXニュースに出演して各家庭の裏庭で鶏を飼うことを解決策として提示し、激しい批
判を浴びている。世論の悪化を受けてトランプ大統領は5日、議会演説で「ジョー・バイデン前大統領が卵の価格を統制
不能にした」として、前政権に責任転嫁した。
米国が卵の供給不足を解決するには、1~2カ月以内に7000万~1億個の卵を輸入しなければならない。しかし欧州連
合(EU)でも、鳥インフルエンザのせいで今日食べる卵も不足している。EU内の卵の卸売価格はここ2年の最高値を記
録。フランスの卵産業グループ「SNIPO」のトマ・バトレット事務総長はブルームバーグのインタビューで、「フランス
には供給可能な量がなく、欧州にもほとんどないと米農務省に回答した」と語った。
卵は賞味期限が短く、割れやすいうえ、輸出入の際に穀物や砂糖のような農作物に比べて厳しい条件が課されることも
多いため、それが輸入の障害となっている。卵の洗浄や取り扱いは国によって基準が異なるため、新たに許可を取らなけ
ればならない可能性もある。ポーランドの家禽類および飼料生産者協会の理事を務めるカタルジナ・ガヴルンスカ氏は、
米農務省に対して「(卵の加工品とは異なり)殻ごと卵を輸出する可能性はあるが、非常に限定的」だと答えたと語った。
スペインはこれまで米国との卵交易の販路がほぼなかったため、米農務省と保健認証について新たに議論している状況だ。
アジアは多少ましだ。インドネシアの農業長官は米農務省の問い合わせに対し、「毎月160万個の卵を輸出できる」と
答えたという。韓国も米国に卵を輸出する。忠清南道牙山市(アサンシ)は7日、管内の農業法人(株)ケリム農場が、
特卵(重さ61~68グラムの鶏卵)20トン(1万1172箱、33万5160個)を米国東部のジョージア州に輸出することを決
めたと発表した。国内で生産された卵が米国に輸出されるのは今回が初。続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/5954a6a698043ba100d54...
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