発生から1週間以上が経過したミャンマー大地震の被災地では、損壊した自宅に戻ったり、がれきの撤去を始め
たりする住民が出ている。だが、残った建物の安全確認はされておらず、被災者の男性は「2次災害が起きるので
はと怖い」と不安を口にした。
震源に近い中部マンダレーで被災したサンユさん(45)が、毎日新聞の電話取材に応じた。発生当初の救助活動
は終わりつつあり、「街の中心部以外では捜索はほとんど行われなかった。放置された建物も多く、死臭が立ちこ
めている」と話した。ガス漏れが原因の火災も起きたという。
被災地には中国やインド、ロシアなどから国際救助隊が入っているが、人数に限りがあり、活動範囲は限定的と
みられる。
日中の気温が40度前後まで上昇する中、路上での避難生活を続ける住民もいる。一方、サンユさんの家族は一部
損壊した自宅アパートにとどまる。停電が続き不安だが、他に避難できる場所はない。「余震で建物が崩れ、自分
たちも巻き込まれるのではと怖い。日本は何度も大きな地震を経験して技術がある。街の復旧には技術的な支援が
欠かせない」と期待した。
軍事政権はこれまでに3300人以上の死亡を確認した。ただし、北部ザガイン管区など軍政の支配が及ばない地
域では被害状況の把握が難しく、実際の死者数はもっと多いとみられる。こうした地域では、国軍が救助隊の行く
手を阻んだり、支援物資の配布を制限したりしているとの情報もある。国連人権高等弁務官事務所は4日、国軍が
救援活動に当たる若者らを強制的に徴兵していると非難した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8547040cdbc86a253b70b...
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