「顎全体が異常に突き出し、上下の歯がかみ合わず、食事にも苦労していた…」。
人類の歴史は、地球規模の支配を築いた壮大な成功の物語のようにも見える。しかし、その成功の裏で、ホモ・
サピエンスはずっと「借りものの時間」を生きてきた。何千年も続いた栄光は、今や終わりが近づいている。なぜ
そうなったのか? 発売たちまち重版となった『ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史』は、
人類の繁栄の歴史を振り返りながら、絶滅の可能性、その理由と運命を避けるための希望についても語っている。
竹内薫氏(サイエンス作家)「深刻なテーマを扱っているにもかかわらず、著者の筆致がユーモアとウィットに富
んでおり、痛快な読後感になっている。魔法のような一冊だ」など、日本と世界の第一人者から推薦されている。
本書の内容の一部を特別に公開する。
● ハプスブルク家に共通する顔の特徴
近親交配で最もよく知られた、最後のスペイン・ハプスブルク王カルロス二世は「エル・エチサード(呪われた
者)」と呼ばれていた。多くの病気や障害を抱えていたためだ。
体は小さく、ひ弱で痩せていたが、頭は異様に大きかった。
ハプスブルク家に共通する特徴として、彼も顎全体が異常に突き出しており、そのため上下の歯がうまくかみ合
わず、食事に苦労していた。
彼は二度結婚したが、どちらの結婚でも子どもは生まれなかった。その死によって、スペイン・ハプスブルク家
の血筋は途絶え、スペイン王国は後継者不在の状態に陥る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4d10a01d57aeb07d960a...
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