2026年5月現在、国債自警団(市場)はまさに米国政府に対して過去最大級の激しい揺さぶりを掛けています。
足元の2026年5月中旬、米国の債券市場では国債自警団による「米国債売り(長期金利の押し上げ)」の圧力が極めて強い状態が続いており、トランプ政権の財政・軍事方針に事実上の「拒絶のサイン」を送り続けています。
現在の生々しい揺さぶりの実態は、主に以下の3つの動きに表れています。
1. 長期金利が「心理的節目」の5%目前まで急上昇
金利の高止まり
直近の米10年物国債の利回りは4.46%〜4.49%前後と、約11ヶ月ぶりの高水準で張り付いています。
5%の壁と警告
市場関係者からは、国債自警団の売りによって米長期金利が「5%」という危険水域に再び突入するリスクが現実味を帯びていると指摘されています。
利回り5%は、米国の住宅ローンや企業の借り入れコストを限界まで押し上げ、アメリカ経済を強制的に冷え込ませる「警告の数値」です。
2. 「イラン停戦破棄」の動きに対する強烈な牽制
トランプ大統領の軍事挑発
2026年5月11日、トランプ大統領はイラン側の和平提案を「ごみ同然」と一蹴し、停戦合意は「生命維持装置につながれている(いつ終わってもおかしくない)」と述べて軍事行動の再開を示唆しました。
市場の即座の罰
この発言を受けて国債自警団は即座に動き、再び「戦費増大による財政赤字の悪化」を懸念して米国債を売り浴びせました。
米中首脳会談(5月中旬予定)を控えるトランプ政権に対し、「これ以上イランとの戦争を再燃させるなら、金利暴騰で国内経済を破壊する」という無言の圧力を掛けています。
3. 「年2兆ドルの財政赤字」とFRBへの不信
借金まみれの財政へのノー
現在、アメリカの財政赤字は年間約2兆ドル(約300兆円)という巨額のペースで膨らんでおり、国債の利払い費だけで年1兆ドルに達しています。
国債自警団は、この無軌道な国債の大量発行に対し、「利回りを高くしなければ米国債を買わない」という強い態度で臨んでいます。
FRB議長交代への揺さぶり
2026年5月は、長年市場の信頼を集めたジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の任期満了に伴い、ケビン・ウォーシュ氏らへのトップ交代の時期にあたります。
市場は「新議長がトランプ大統領の圧力に負けて安易な利下げ(インフレの容認)をするのではないか」と強く警戒しており、国債を売ることで中央銀行の独立性を守るよう釘を刺しています。
まとめ
現在のトランプ政権は、イランに対して強硬姿勢を崩していませんが、足元で国債自警団が突きつけている「5%目前の長期金利」という経済的拘束衣があるため、実際には全面戦争を再開したくても資金調達(国債暴落)の恐怖から手足が縛られている状態です。
まさに今、市場とホワイトハウスの間で最もヒリヒリした攻防が繰り広げられています。
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