まずは予備選の動向に注目か
まさに、2026年の中間選挙に向けた「予備選(プライマリー)」が、トランプ氏の求心力と共和党の行方を占う最大の分水嶺になります。
現在(2026年2月後半)は、多くの州で予備選の候補者登録が締め切られ、本格的な選挙戦に突入する直前の極めて緊迫した時期です。
注目すべき動向は以下の3点に集約されます。
1. 「トランプ印」の候補者か、それとも「現実路線」か
予備選では、トランプ氏が全面的に支持する「忠誠派」候補と、党内穏健派や反トランプ派が推す「伝統的共和党」候補が激突します。
トランプ氏の焦り: もし彼が推す候補が予備選で次々と敗れるようなことがあれば、「トランプ氏にはもはや選挙に勝たせる力がない」と見なされ、党内でのレームダック化が一気に進みます。
福音派の離反: 先述の通り、生活苦に喘ぐ福音派のボリューム層が、トランプ氏の指名する候補ではなく、より経済実務に明るい候補に流れれば、それはトランプ政権への明確な「No」となります。
2. 閣僚・議員たちの「身の振り方」
予備選の結果が出るまでは、多くの共和党議員はトランプ氏を公然と批判することを避けます(支持層の逆鱗に触れて落選するのを恐れるため)。しかし、裏では以下のような動きが加速しています。
「ポスト・トランプ」の模索: 予備選の結果次第で、2028年の大統領選を見据えた次世代リーダー(デサンティス氏やヘイリー氏に近い勢力など)への資金供給が活発化します。
面従腹背: 表向きはトランプ氏に従いつつ、議会での予算採決や人事承認などで、大統領の過激な政策を骨抜きにする「静かな抵抗」が強まると予想されます。
3. 「前頭葉の暴走」が予備選に与える影響
トランプ氏が予備選の候補者選定において、政策的な合理性ではなく「自分を褒めたか、貶めたか」という感情的・衝動的な基準で動き続けていることもリスクです。
勝利の可能性が低い極端な候補を「忠誠心」だけで公認した場合、11月の本選で共和党が議席を失う可能性が高まります。この「戦略の欠如」こそが、党幹部が最も恐れている事態です。
今後の注目ポイント
3月から4月にかけて行われる主要州の予備選結果が最初の答えになります。ここでトランプ派が苦戦すれば、閣僚や議員たちは「自分たちの保身」のために、一斉にトランプ氏との距離を置き始めるでしょう。
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